現在、マイナンバーカードと健康保険証の一本化(いわゆるマイナ保険証)が進められており、現在広く使用されている紙の健康保険証については、2024年12月2日に新規発行の廃止が予定されています。
 しかしながら、医療機関でマイナ保険証を利用した資格確認(いわゆるオンライン資格確認)を行う際、実際には被保険者の資格があるのに資格がないと表示される、誤った負担割合が表示されるなど、重大なトラブルが多発しています。このため、紙の健康保険証を廃止した場合、適切な資格確認を受けることができず、これまで通りの保険医療を受けることができなくなるのではないかという不安が広まっている状況です。
 健康保険証とマイナンバーカードの一本化に先立ち、厚生労働省は、医療機関に対し、マイナ保険証による資格確認に向けた準備を義務付けました。具体的には、厚生労働省令である療養担当規則が改正され、患者が医療機関に対しマイナ保険証を使用してオンライン資格確認をするよう求めた場合には、保険医療機関はその求めに応じることが義務づけられるとともに、オンライン資格確認に必要な体制を整備することが義務付けられました。オンライン資格確認の義務化に伴う負担増により、多数の医療機関が廃業を余儀なくされています。
 このようななか、東京都の保険医で構成される東京保険医協会の呼びかけのもと、全国の開業医が原告となり、マイナ保険証による資格確認を行う義務がないことの確認等を求める訴訟が東京地裁に係属しています。また、日本弁護士連合会においても、2023年11月14日付けで、マイナ保険証への原則一本化方針を撤回するよう求める意見書を取りまとめています。
 本例会では、東京保険医協会の理事であり、確認訴訟の原告団の事務局長でもある佐藤一樹先生に、上記の確認訴訟を提起した経緯や、マイナ保険証の問題点についてお話しいただきます。また、日弁連情報問題対策委員会に所属されている水永先生には、健康保険証の廃止やマイナンバーカードへの一本化が、基本的人権にどのような影響を及ぼすかについてお話しいただきます。

概要

・日時:2024年7月10日(水)18:30~20:30(開場:18:15)
・場所:日比谷図書文化館 スタジオプラス(小ホール)   
 (東京都千代田区日比谷公園1-4)
     https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/#access
・参加申込:要
・資料代:500円
・プログラム  
 講師
  佐藤一樹さん (医師、オンライン資格確認義務不存在確認等請求訴訟原告団事務局長、JCLU会員)
  水永誠二さん(弁護士、日弁連情報問題対策委員会委員)
・主催:公益社団法人自由人権協会 

チラシ

申込方法

お申込みいただく前に、ページ下部の特記事項をご確認ください。
下記の「会場参加申込み」をクリックしてください。
申込フォーム画面が開きますので、説明に従ってアドレス、氏名、その他項目をご入力頂き、送信してください。
送信後、申込み完了メールが登録されたアドレスに届きます。届かない場合は、ページ下部の問合せ先までお知らせください。
会場お申込み期限:2024年7月9日(火)正午
※ YouTube配信のご視聴は申込不要です。視聴方法は本ページの「YouTube配信視聴方法」をご確認ください。

会場参加申込み

YouTube配信視聴方法

2024年7月10日(水)18:30から、YouTubeにて講演の内容を配信します。開催日時となりましたら、以下リンクからご視聴いただけます。

https://youtube.com/live/UgqJP4FOsSA?feature=share

注意事項

・当日の講演を録画、録音することはご遠慮願います。
・開催日当日のお問い合わせは対応できない場合がございます。予めご了承ください。

お問い合わせ

申込完了メールが届かない、申込期限を過ぎてからの申込などのお問い合わせは、 以下事務局宛メールアドレスまでご連絡をお願いします。
メールアドレス:jclu(a)jclu.org
※(a)を@に直してメール送信してください。