「JCLUの弁護士と判決を勝ち取りました!」ローレンス・レペタ
従来、日本では法廷の傍聴者はメモを取れませんでした。1982年、研究のため裁判傍聴のメモをとる許可を裁判所に求めたものの拒否されたレペタ氏は、「法廷でメモを取る自由」を主張し裁判を起こしました。1989年、最高裁はメモの自由は憲法21条の精神に照らして尊重されるべきと判断し、その日以来、法廷でメモを取ることは原則自由となりました。
このレペタ訴訟(法廷メモ訴訟)のほか、公益社団法人自由人権協会(JCLU)の弁護士がかかわった有名な憲法訴訟は多数あります。
〔JCLUの弁護士がかかわった憲法訴訟の例〕
- マクリーン訴訟
- 自衛官合祀訴訟
- 内申書裁判(麹町中学校事件)
- 沖縄密約訴訟(西山記者事件)
- 在外邦人選挙権訴訟
- 沖縄密約訴訟(情報公開請求事件)ほか
JCLUは、基本的人権の擁護を目的とするNGOです。設立は70年前の1947年11月、日本国憲法施行の年でした。人権の分野では、日本で最も歴史のあるNGOのひとつです。政治的立場や党派を超え、市民の自由と人権の拡大という一点で思いを同じくする人々が集まり活動してきました。これまで、人権をめぐる多くの訴訟を支え、国や地方自治体の情報公開制度の制定運動にも萌芽の時期から取り組んできました。
いまの社会に疑問や不安、憤りを感じることはありませんか? 安全保障や原発、米軍基地、情報公開、マスコミ報道、在日外国人や女性の問題、障がい者の権利、刑事司法とえん罪、子供や高齢者の貧困、非正規労働者の問題、教育格差・・・。「社会や制度のここがおかしい」と思いながらも、何もできない自分に歯がゆい気持ちを抱いたことはありませんか?
私たちは、講演会や学習会、シンポジウムを開催し、市民の自由や権利を脅かす立法や行政に対して敢然と声明や報告書を出し、あるいは訴訟を提起して警鐘を鳴らしています。年4回ニュースレターを発行し、人権問題の最前線の出来事や問題点を伝えています。
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